床 下 土 風
YUKASHITATSUCHIKAZE
松山市 瀬戸内海の離島
愛媛県松山市の港からフェリーで約1時間の距離にある離島で約10年前より
戦後の重要産業だった柑橘類の栽培からの転作物に、
軽く高齢者にも扱いやすい茶葉が選ばれその生産が始まり
現在では緑茶に併せ紅茶の生産も行われるようになりました。
この紅茶を、この畠からの穏やかでやわらかであわい色合いの景色と
この地域の粟井という地名にもちなみ あわい茶 と名付けました。
応募方法
私たちは2017年よりこの紅茶生産グループに参加し、
年に三回の手作業による紅茶づくりと製品化をサポートしています。
茶葉の手もみや乾燥などの作業には、生産者メンバーがかつて通っていた小学校の、
現在は老人クラブの施設である体育館で行われています。
地元高齢者の手刈により、それぞれの季節に合わせた新芽刈が行われますが
このなだらかなカーブと人畝ずつ違う形なのは手作業による特徴です。
雨などの天候により収穫のタイミングが合わない場合には製造を見送る場合があるため
生産量が少く市販には流通していないのですが、
現在は横浜のカフェにて試販売をしています。
今後は生産地の島の特産品として来島者への販売や通販、
そして関係イベントなどで販売の予定です。
セイロン種とダージリン種が交配され生まれた「べにふうき」種は香りが高く、
緑茶も紅茶も水出しがとてもおいしいく召し上がっていただけます。
松山市中島 旧大浦郵便局跡地
私たちの活動にご寄付でご支援いただいた方には、
手もみ3季節紅茶「春紅茶」「夏紅茶」「秋紅茶」と
島の歴史的名所を紹介した小冊子をお送りいたします。
協力 あわい茶生産グループ、YSTK
宇和島市 JR四国宇和島運転区扇形庫跡地にて
愛媛県と高知県の県境にほど近く、牛鬼まつりや宇和島伊達藩、坂本龍馬などの歴史や
高品質な養殖真珠で名高い宇和島の町。
松山駅からのJR予讃線と高知県窪川駅からの予土線の終着駅である宇和島駅には
蒸気機関車の進行方向の向きを変える転車台や、
列車の格納と修理に使われていた扇形庫が現存し毎年11月にイベントが行われています。
この列車の格納庫であり修理場でもある棟は、
19世紀イギリスから輸入した、いわゆる線路である軌条などを素材に組まれた棟内や
その周辺には国鉄時代の職員たちの自作による作業場兼休憩室のような小屋が数軒のこり、
入り口には持ち主であり作者である職員の名前が掲げられています。
広い空間のなかに色々な巣がかかっているような興味深い車庫空間を残し
その周りに広がる自然豊かな平地を、市民が集う文化的な憩い空間へと移行させるために
2020年より取り組みを始めました。→ 現在
JR四国宇和島運転区再生活用に向けた準備事業
平地の少ない宇和島市内において貴重な平地空間であるこの場所を
自由に育ってきた木々の繁る原っぱとして、
また、扇形車庫棟をギャラリーとして再生し自立した運営を目指し取り組みを始めました。
地元の多様な方々のご協力と、建築家隈研吾氏を相談役に迎え、
2020年から二年間をかけて準備に取り組みます。
協力 JR四国旅客鉄道株式会社、宇和島市、宇和島観光協会
アロマハウスリーフ、洋菓子ヨーデル
伊予銀行、隈研吾建築都市設計事務所